2014年7月3日木曜日

産直提携協議会 in 一戸農場② ~一戸さんの堆肥場~


わかったことがあります。

僕は一戸農場に来たら必ず見てもらいたいところがあります。

それは、この堆肥場です。

ここが一戸さんの源だからです。


「堆肥」とか「土作り」とかは、とても伝えづらいことです。

美味しいにんじんを、ごぼうを買おう選ぼうとしている人にとって、そのへんの話はそんなに興味が湧くものではないと思います。

時と場合には説明を省くことだってあると思います。

でも、この土地に来たからには、必ずここを見せたいのです。

たぶん、一戸さんが伝えたいことの多くは、ここにあるからです。


以前一戸農場に組合員さんを「北海道収穫体験ツアー」という名目で案内することになった時、僕は堆肥場を見せたかったのですが、堆肥場なんて見て誰が喜ぶんだという話になったことがありました。

それもそうだよね旅行に堆肥場なんてね、そんな意見も出ました。

確かにそうかもしれない。そうだよね家族旅行で堆肥場なんて楽しいはずがない。

でも僕は正直なんだかとても悔しかった。

今になって分かったのです。

そもそも、訪問する目的が違ったのだということを。

「収穫体験ツアー」には多少産地のこと、生産者の思いや伝えたいことを伝えられる場があると思っていました。

でも、中身はそうでもなかった。

いいとか悪いとかそういうことではなく。


伝えることは難しいです。

伝える側の伝えたいことと、受け取る側の知りたいことには、大きく隔たりがあります。

その隔たりを埋めてはじめて、「伝わる」のだと思います。


いつもおんなじことばかり考えているような気がします。

今回参加したみんなには伝わったようでした。


自分の温度と、自分以外の温度は違います。

それが分かれば、伝え方は一つレベルアップするんだろうなぁ。






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