2014年2月14日金曜日

僕らの原点

同じ職場の方が出向終了で岩手へ帰ることになり、今日送別会がありました。

とても楽しく賑やかでしんみりもあり、とてもいい送別会だったのですが、終わり頃ちょっと事件がありました。

ある職員が、先輩(Oさん)に向かって暴言を吐いたのでした。

Oさんは、僕が現場で配達をしていた時から、就職した初日からお世話になり面倒を見続けてくれた方です。

その暴言を吐いた職員にしたって、現場時代からOさんにとてもお世話になって来たのです。

Oさんはその場では何も言いませんでした。


その後気を取り直し、Oさんも交え有志たちで2次会へ行きました。

その場も、いつにも増して楽しい場でした。

こんなに楽しく笑ったカラオケは相当久しぶりです。

僕が最も尊敬する、そして今の道にすすむすべてのきっかけを作ってくれた先輩(Iさん)が披露した「渚のバルコニー」は絶品でした。
雄々しく勇ましく猛々しい歌声で、「ひとりできてね 指切りしてね そして秘密」と、それは見事に歌い上げてくれました。
Iさんも現場上がりです。


あと10分で終了という時、一つ上の先輩(Mさん)が隣に座り(今の事務所にはほとんど先輩しかいません)、1次会のあれはないよね、と言われました。
Mさんも僕と同じ、配送現場から今のバイヤー職に就いた現場上がりの人で、店舗経験なくバイヤーになった第1号です。Oさんもほぼ同時にバイヤーになりました。

1次会のあれ、とは、暴言のことです。

うちらは現場にいたころ、Oさん(暴言を吐かれた先輩)にたくさんたくさん教えてもらったでしょ。
やっぱり今の職場は、ベースを築いてきたIさんがいて、Oさんがいて、うちらがいると思うんだ。
それはいくら歳をとっても、どんな立場になっても、一生変わらないと思うよ。
今は同じ仕事をしているけれど、決して対等じゃないんだよ。

いくら酒の席でも、言っていいことと悪いことがある。
あいつはそれが分からないから、これから教えてやらなきゃないんだ。あ、あともう一人それがわからない奴いるけどね。

Mさんとそういう話をしたのは初めてでした。

あ、僕の原点だ、と思いました。

きっとMさんにとっても、原点なのだと思います。

仕事に慣れてきたり、いっちょまえになってきたり、調子がよかったりすると、つい忘れてしまいがちなことかもしれません。

でもそれは、思い上がりと、勘違いなのです。
対等であるはずがないのです。

振り返ってみると、思い当たることがたくさんあって、とても恥ずかしくなりました。

そしてぞっとしました。

あの暴言はもしかしたらいつか自分が言っていたかもしれないと。いや、似たようなこと、既に言ってないだろうかと。


仕事が一人前に出来たとしても。

もっと大切なことがあると思い知りました。

感謝の気持を忘れていないか。


超大雪の中の帰り道、2回ほど転びながら、ずっとMさんの言葉を反芻していました。






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