2013年9月27日金曜日

れんこん尽くし ~まだ土浦~

霞ヶ浦有機センターの事務所で打合せが終わった後、次なる場所へ。

今回は僕のリクエストでれんこん尽くしのメニューをお願いしていたのでした。

もう7年くらい前になるのですが、その時のれんこん尽くしの夜が忘れられず、今回また厚かましくもわがままを申し上げたのでした。

まずは、菅谷さんの奥さんお手製のれんこんサラダ。

久しぶりに食べたけれど、これめちゃうまい。

こちらは普通のサイズのれんこん。

普通の?

もう一皿出てきたこちらは、より柔らかい芽蓮(めばす)と呼ばれているちっちゃなれんこんを使ったもの。

あ、確かに柔らかいかも。
比べると分かります。

でも、普通のサイズだからって特別硬いわけではありませんでした。
どっちも超うまい。

れんこんの学習会でも、これが一番人気だそうです。

すかさず菅谷さんに作り方を聞きましたら、酢蓮(すばす)に刻んで塩もみしたきゅうりとハムを合わせ、マヨネーズと辛子とごまを和えたら出来上がり、とのことでした。

なんだか出来そうな気がしてきました。

ポイントは「酢蓮」ですね。
酢と水と、砂糖と塩で3~4分煮るのですが、これを作っておくと冷蔵庫だったら1周間くらいは持つよって言われました。

次に出てきたのは、
 れんこんを丸ごと煮たもの。
ほっくりして、少しねっとりして、また味付けがしょっぱすぎず優しい加減です。

ちょっと糸を引くのは、納豆やなめこや里芋に含まれるムチンです。
なんと、涙に含まれる成分(正確には瞳を覆う成分)でもあるんですよ。

これは前の日から煮ていてくれたものだそうで、なんともありがたいことです。

こちらはれんこんをすりおろして団子にしたもの。
ふんわりもっちりおいしい。
京風な感じでとても上品なので、少し居住まいを正して頂きました。

れんこん七変化がいよいよ始まった感じです。

こちらはれんこんカツ。
よく肉を挟んだはさみ揚げってありますが、これはあえてれんこんだけ。

物足りないかと思いきや、これがおいしい。甘いんです。
普段は控えめなれんこんの甘みが、これははっきり分かる。

ウスターソースが準備されていましたが、うっすら塩味がついていたので、もうそのまま頂きました。
厚切りがグーです。

れんこんではなく、これは間引きした人参の葉を揚げたもの。
まさに農家メニューですね。

軽さと香りがいい。
ちょっと甘みのあるお塩でいただきました。

香りの柔らかい春菊のような感じ。
同じセリ科だし、なるほどです。

再びれんこん。
定番、れんこんの天ぷら。

れんこんの美味しさが分かります。
美味しいれんこんだから、美味しい天ぷらになるんだなぁと思いました。

最後に出てきたちょっと変わったこれは。

とけないスライスチーズに薄切りにしたれんこんをのせて、黒胡椒を振って焼いたもの。

これは酒のつまみですね。
いや、酒というよりワインですかね。
だからつまみというよりは、アンティパストという感じですかね。
あまりワイン飲みませんがね。
ひっくり返すとこんな感じ。
とろけるチーズだと溶けてチーズがでろんと溶け広がってしまうので、とろけないチーズを使うのがミソです。
 
最後の黒胡椒が効いている。

なんでもどなたかがススキノで仕入れてきたアイディアだそうです。
どうりでね。

今回いただいたれんこん料理は実はほんの一部であって、分かりやすく基本的なものを準備してくれたのですが、いやいや、最高に満足でした。

素材には素材の持つ力があります。

発想と、発想がなければヒントと、そしてちょっとの手間と。

たぶんそういうことなんだと思います。

だって食べてこんなに美味しいんだもの。


今日の僕の栄えあるベストれんこんメニューは、菅谷さんの奥さんのれんこんサラダでした。

このサラダ、いつもお世話になっている札幌の元バイヤーの方が、職を辞する時のご挨拶の葉書で「菅谷さんの奥様のれんこんサラダが忘れられません」と記していたんだよ、って菅谷さんに教えてもらいました。

その気持がよく分かります。

その方と同じものを頂いたことも、個人的にはじんわり嬉しいです。

みなさんご馳走様でした。


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