2013年6月14日金曜日

北海道出張日記⑨ 雨を連れて来たよ ~訓子府~

愛別から次なるは訓子府。

くんねっぷ、です。

ここもカラッカラでした。

玉ねぎ畑の遠くはてから、誰かがこちらへやって来ます。

太田さんでした。

今草取りの真っ最中でした。
太田さん、晴れ続けているから草取り休めないよって言ってました。

特別栽培だから防除のほとんどは手作業です。

ちょっとだけやらせてもらいました。ちょっとだけ。ほんのちょっとだけ。

夫婦で朝から夕方までずっと続けているそうです。

でも、二人で笑ってくれました。
奥さん無理言ってすみませんでした。


さてお次はじゃがいも畑へ。

今度は菅波さんの畑へ行きました。

乾き過ぎて、少し触っただけで畝が崩れるほどでした。
というか、普通ならこんもりしている畝が、水気がないので、なで肩を通り越して直線でした。

なんとか葉っぱは踏ん張っていますが、いかんともしがたい。

菅波さんは、いつも仙台に来てくれます。

いつものように控えめで穏やかに厳しい今の状況をお話してくれました。


産地に来るたびに毎度思うことですが、自分の想像力のなさと、伝達力のなさ、表現力の無さを思い知るのです。

作業の一つ一つが、天候との戦いが、大変なのだろうなぁというのは分かる。

でも、そんなことを、こんな簡単な言葉で口にした瞬間、向こうが透けて見えてしまうほどにとても薄っぺらくなってしまうのを痛感するのです。

自分の今の立場で、何度も来ているところで、よく知っている人たちの前で、こんなことしか思えないのか、見えないのかと思うと情けなくなるのです。

産地のみんなが伝えて欲しいことのいくつを、僕は受け止め、拾い、伝えられているのかなと思うと全然自信がありません。


以前の日記を見返してみました。

2010年11月の「リレー」というタイトルの日記でした。

そうだったそうだったと思いました。


分かったつもりになってはいけないと思うのです。

何度も何度も来ている産地ほど。

僕が年に4回来たとして、それはたったの「4日」です。

分かるわけがないのです。

だから、もっともっといろんなことを知らなきゃなぁと思うのです。

畑を回った後、偶然も偶然、小中さんにお会いしました。

日記「リレー」の中で、佐々木さんが言っていた訓子府の最大の功労者の方です。

これからも訓子府をよろしくお願いしますと言って頂きました。


夜更け、雨が降って来ました。

雨男の面目躍如です(複雑)。

今の僕にできることは雨を降らすことくらいです(たまたまです)。


また来月来ます。

その時は、出来れば晴れて欲しいなぁ。。。

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