2013年1月24日木曜日

こどものみんなの家

昨日1月23日、今年最初の委員会がありました。

久しぶりに東松島の「ひまわり集会所」に行ってみると、何やら建てている最中の建物が。

ああ、そういえば自治会のみんな言ってたなぁ、と思い出しました。

仮設住宅で暮らす子どもたちのために、集会室のとなりに子ども用の施設が出来るって。

その名も、「こどものみんなの家」。
完成イメージです。

三角屋根の左側が、今あるひまわり集会所。

集会所からこどものみんなの家が見守れる作りになっています。

僕は持っていないのでよくわからないのですが、「Tカード」(TSUTAYAのカードっぽいやつ?)というのがあるそうで、そのポイントで募金する、「Tポイント募金」が主な財源だそうです。

何でもとてもとても有名だというデザイナーの方がこの家を設計されたそうです。

伊東豊雄さんというデザイナーさんで、ヴェネツィアの国際美術展覧会で金獅子賞を取ったという、なんだかとっても凄そうな方なのだそうです。実際日本を代表するデザイナーさんなんだそうです。

仙台市にあるせんだいメディアテークもこの方のデザインだとか。
時々行きますが、あそこもそうですか、ほぉ~。

図書館などが入っている仙台市の公共施設です。


実際に作業しているどっから見ても大学生にしか見えない若い女性方は、その伊藤豊雄設計事務所の方だったようで、一心に作業を続けていました。夜遅くまでかかって作業しているそうです。


あの震災からもうすぐ2年。

震災のとき3歳だった子は5歳になります。

そして、まだまだ自分の家に戻れる日はずっと先。

委員会の中のお一人は、再び家を立てられる土地が造成されるのは平成29年なのだとか。そこからようやく家が建てられるので、早くても自分の家で暮らせるようになるまでに、あと5年はかかるということ。早くても、です。

その頃には、震災のとき3歳だった子は、10歳になります。


自治会長さんは言います。

「子どもらしく遊べる時期は今しかなくて、たぶんまだまだ普通の暮らしに戻れるのはずっと先のこと。ここで子ども時代を送る子どもたちのために、と思ってね」


実際、この施設を建ててもらったとしても、維持、管理は当然コミュニティのみんなが行うことになります。

暖炉もある立派なものなのですが、その暖炉の煙突の掃除などもしなければならない等、実際にことが動けば細かいことが出てくるもの。だから、本当は嬉しいお申し出であっても、どこの地区でも受け入れOK!というわけには行かない、難しい現実もあるのだそうです。

他地区では、このような現実的な理由から実現しなかったところもあったそうです。


でもここのコミュニティでは、自分たちで維持、管理していくことを決めたのでした。


その根底には、ここで暮らす大人たちの、子どもたちへの思いと覚悟があったのだなぁと思いました。

「大人も使うよ!」って、自治会長の内海さんはまたひまわりのようにからっからっと笑うのでした。


来月の委員会の時には、そこから子どもたちの声が聞こえてくるのでしょう。

楽しみです。


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