2012年5月22日火曜日

黄金のまどろみ

今からたぶん3年前。

真夜中の1時頃だったかな。2時頃だったかも。

誰とどんな飲み会の後だったか忘れましたが、それなりにほろ酔いでタクシーを探して県庁南側にある勾当台(こうとうだい)公園のまわりを歩いていた時のこと。

真っ暗なはずの公園が、やけに明るい。

公園のまわりには、地元テレビ局「KHB」(東日本放送)の車がたくさんありました。

近づくと、警備員が一人立っていたので何やってるんですかと聞くと、映画の撮影だという返事でした。
だから、公園の中には入れないのだと。

大したことないのだろうと思って聞いてみると、今、竹内結子がそこで撮影中だということでした。

映画のタイトルは「ゴールデンスランバー」。

仙台在住の作家、伊坂幸太郎原作の小説をオール仙台ロケで撮影した映画で、その翌年公開でした。


それ以来ずっと見たかったのですが、この前の日曜日、ようやっと見ることが出来ました。

あの時の公園の撮影は、あんなすごいクライマックスのシーンだったのか。
なるほどなるほど、だからKHBの車があんなにあったのね。

映画に出たわけでもないのに(当然ですが)、なんかちょっと嬉しくなったものです。

映画は、たくさんの伏線が効果的で、さらには知っている場所盛りだくさんで、かなり面白かったです。


登場人物達が、かつてのあたたかい時代を思い出しながら口ずさむ、ビートルズの「ゴールデンスランバー(黄金のまどろみ)」。

きっかけは、小さな事で。

とりとめもなく、芋づる式にいろんなことを思い出していきます。

いつか、こうして右往左往している落ち着きのない今でさえも、「黄金のまどろみ」の中で夢見る、あたたかい時代になるのだろうなぁと思うのです。

0 件のコメント:

コメントを投稿