2012年3月21日水曜日

記録が教えてくれること


知らなかったことが、たくさんたくさんありました。

活動の記録と、職員の体験記をまとめた冊子です。

今日の「復興を誓い合う職員・メンバーの集い」で渡されました。
みやぎ生協で働く全ての人に渡されます。

飾らない言葉で綴られた、生の記録です。

津波に追いつかれ腰まで水に浸かり流木が足にぶつかってくる中、波の勢いに必死で耐え、高齢の組合員ふたりを両手で抱えて懸命に励まし生き延びた配達職員は、僕もよく知っている後輩でした。
もし自分がその立場だったら同じことが出来ただろうかと思わずにはいられませんでした。

それぞれの場所で、持ち場で、役割を全うした仲間たちの記録です。
ほんの一部の記録です。

あの日から、聞きたくない話や絶対に納得のいかないことも少なからずありました。
まるで自分で何かをしているかのように、綺麗なだけの言葉を並べたような、あまり信用出来ないものも多く見てきたような気がします。

でも、ここにある記録は、本当のことだと思います。

触れないと薄れていく。
触れ過ぎると辟易する。
震災との距離の置き方はとても難しい。

思いがけず傷つく。傷つける。

これからもあると思います。

自分の中に、どれだけ自分以外の人がいるか。

大切なことは、そういうことなのだと思いました。

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