2011年7月20日水曜日

陸の孤島の高級和菓子

仙台から8時間半、ようやくたどり着きました。
ニュージーランドへ飛ぶのとほとんどかわりません。
長崎県でも、仙台から5時間後には到着しているので、その遠さがよく分かります。

市田柿の産地、長野県飯田市です。



朝6:30仙台発の新幹線で東京まで行き、そこから台風6号を避けながら車でむかいました。
東京から、飛行機など公共交通機関を使ってせーので出発すると、日本で最も時間がかかる地だそうです。

こんな、交通の便が厳しい土地だからこそ、ブランド作りや需要にあった取り組みがいつでも全力なのです。待っていてもお客さんは遠すぎてやって来ません。わざわざこの山の中まで来てでも、ほしい物。それがあるということです。

市田柿はまさにそういうものです。
去年初めて食べて、その上品な甘さと食感にびっくりしました。
これはもう、高級和菓子です。
食べてみて、高価な理由が分かりました。

2006年に、今回訪問したJAみなみ信州さんと同地区の出荷団体で地域団体商標も取得、他地域では「市田柿」の名前はつけられないそうです。

この地区では、「歯固め」といって、1月1日の朝、お茶を飲みながらこの市田柿を食べるそうです。昔から伝わる伝統食でもあります。

縁があって、今回の訪問になりました。
伝統を守り継いでいくこと、恵まれない環境をバネにブランドを築きあげる産地の熱い思いは、派手さはないけれどとても勉強になりました。

一つ一つのきっかけや出会いを大切にしていきたいと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿